社会保険ってなんだろう?
加入していますか?“もしも”のときに備えよう!

社会保険とは?

社会保険とは国が運営・管理している保険で、国民全員が強制的に加入する保障制度です。
社会保険には「労災保険」、「雇用保険」、「健康保険」、「厚生年金保険」、「国民健康保険」も含め多くの種類がありますが、今回は仕事を探すときに求人誌などでよく見かける「社会保険完備」という言葉に含まれる雇用保険・労災保険・健康保険・厚生年金の4つに焦点をあてます。

会社に勤めている人は「毎月給料から引かれていて、なんだか損している気分!!」と感じる人も多いはず。
しかし社会保険は元気に働き、生活していく上でとても重要なものです。今回は知っているつもりで意外と知らない社会保険について見なおしてみましょう。

雇用保険と労災保険(労働保険制度)

労働保険制度

雇用保険と労災保険とは、従業員を雇う会社は原則強制的に適用されるもので会社は1人でも人を雇っていれば従業員を加入させて保険料を納付しなければなりません。雇用保険は事業主と働く人での負担、労災保険は事業主の全額負担です。

雇用保険に加入していれば、仮に失業してしまった場合にも条件を満たせば失業手当を受け取ることができます。

労災保険は、働いている人が仕事をしている最中あるいは通勤途中にケガをする、病気になってしまった、死亡したという場合に働いている人や、その家族を保護するためのものです。
建築・建設現場は危険なことも多い仕事ですが、業務中に仮にあなたがケガをした場合、あなたのケガが労災か、労災でないかと判断するのは会社側ではありません。判断をするのは労働基準監督署という国の機関です。もしあなたが労災申請をしたいのに、会社が拒否したり渋ったりした場合は労働基準監督署に相談しましょう。自分の不注意のせいでケガをしたとしても、補償金の減額などはありますが補償の対象となります。

一人親方として働いている場合でも土建組合に入っていれば特別加入として労災保険に加入することができることがあります。詳しくは厚生労働省認可の労働保険事業組合などの専用窓口にご相談ください。

健康保険・国民健康保険

健康保険・国民健康保険

風邪を引いてしまったとき、仕事以外でケガをしたとき、あなたはどうするでしょうか。多くの人の場合、病院にいってお医者さんに診察をしてもらうのではないでしょうか。
その際に病院の受付で出す健康保険証は健康保険料を払うことによって発行された証明書です。保険証があることによって、本来かかっている医療費の3割のみの自己負担で病院の診察を受けることができます。この保険料を払っていないと医療費は全額自己負担になります。

厚生年金・国民年金

厚生年金・国民年金

年金制度は自身が高齢になり、働けなくなった後も毎月決まった額のお金を受け取ることができる、という制度です。国の年金制度に25年以上加入し、年金を払い続けることで65歳より支給を受けることができます。支給される金額は、納めていた年金額によって異なります。
国民年金の金額は月額15,250円(2015年1月現在)です。
一方、会社に勤めると国民年金と厚生年金の2つに加入することになります。納める金額は毎月の給料の額で決まり、会社側が納付料金の半分を負担してくれます。
会社に勤めると、必然的に多く保険料を納めることとなり、受け取れる年金額も多くなります。

きちんと加入して備えよう!

一番困るのは自分自身!

  • もしも病気になったら・・・
  • もしも仕事中にケガをしてしまったら・・・
  • もしもある日突然会社がなくなってしまったら・・・

もしものときに備えてあなたは準備ができていますか?

建築・建設業界は残念ながら他の業種に比べて社会保険にきちんと従業員を加入させない企業が多く存在すると言われています。近年ではそんな状況を改善しようと国が動きだし、社会保険の加入を促す活動を行っています。
社会保険への加入は人を雇う会社側の義務です。社会保険に加入しないでいると病気になったとき、突然失業してしまったとき、高齢になったときに困るのは他の誰でもなくあなた自身なのです。

もしものときに備えよう!

自分は気を付けているから大丈夫、病気にならないから大丈夫、仕事を辞めるつもりはないから大丈夫、ではなくいつあるかわからない“もしも”のときにきちんと備えておきましょう。
あなたの働く会社は社会保険に加入してくれていますか?この機会にもう一度確認してみましょう。

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